2018年4月13日金曜日

陽 A ray of sunlight.



ヨウ(you)、ひ(hi)、あたたかい(atatakai)、いつわる(itsuwaru)

・人の精気をみなぎらせる力

台の上に玉を置いて、下に光が放射する姿を表したのが、
「昜」です。
この字の読みは、右の「昜(ヨウ:you)」からきていて、

玉の光には、人々の中にある「精気」を活発にして、
そのエネルギーのようなものを盛んにする働きがあると、
古代から考えられていました。
これを、「魂振り(たまふり)」と言います。
パワーストーンなどがよく売られていますが、
最近の商いではなく、
いにしえからこの考え方が人々には定着していたようです。
左の「阝(ふ)」は、神が天上から降りてくる梯子を示していて、
その梯子の前に玉をおくことから、
神のご威光を表す言葉として「陽」が生まれました。

・「陽」も「陰」も、「氣」。

物事には、「陰」「陽」があります。
どちらかの量が多すぎると、バランスを崩してしましますが、
人間はどちらかというと、「陽」を好みます。
暗いところから生まれてきたためとも言われますが、
その場合、性格などを表すので、
「明暗」と表現する方がいいでしょう。
「陰」も「陽」も、「氣」を表しています。
氣の持ち方と、性格とは似て非なるもので、
例えば、すごく面白い元気な芸を見せてくれるのに、
プライベートはひたすら暗いと言われる、芸人さんもいます。
それはひょっとすると、
光が心や視界に差し込む「陽」の瞬間に、
「生きる」ことの確かさを見出しているからかもしれません。

重たく厚い雲に覆われているかのような時間が続くときが、
人生には、たくさんあります。
光がいつ、差してくるのかもわからなくて、
もう疲れて歩みを止めてしまうこともあります。
黙ってそこにいても、陽は差してこないということを、
わかっているのに、できない時。
そんな時は、無理して歩かなくても良いと僕は思います。
でも、いつかは歩くのだ。と、自分に誓っていればそれでいいのです。
そして、歩いてもいないのに、もし陽がさしてくる瞬間に出会えたら、
その時はまた、少しでも歩を進めてみましょう。
なぜなら、歩みを止めても、天は動いているのですから。

それが、「機」であり、「氣」です。


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