2018年4月18日水曜日

縁 Do not judge of others by yourself. 



エン(en)、タン(tan)、ふち(fuchi)、へりかざり(herikazari)

読みの「エン」は、右側の「彖(タン)」からきています。
織物のヘリをほつれを防ぐために飾っている部分を「縁」と言い、
「へりかざり」の意味です。
 現在では、「タン」とは読まれませんが、
「ヘリ」の部分は「沿辺(エンベン)」と読まれることから、
この「エン」が残ったと考えられています。
※ 白川静 常用字解より一部引用


ほつれないように大切に扱うこと

この文字が、「人」や「ことがら」の間柄に使われるようになったのは、
この「エン」と言う音からイメージされる「丸さ」と、
また、
この言葉は仏教用語であったため、
関係性を強める力があるように思われる言葉です。
”何かありがたい言葉のように聞こえる。”
もちろん、ありがたい言葉が発端になっています。
「因縁生起(いんねんしょうき)」というお釈迦様の言葉があって、
「縁起(えんぎ)」の元になっている言葉です。
「因」「原因」「縁」「条件」を指し、この次に「果」があり、
「結果」を指します。
この三つが揃って、人間の営みが出来上がっている。という教えです。

これを考えると、何でもかんでも「縁」が全てということではない
ということがわかります。
なぜかというと、
その「縁」の全てが、いい結果をうむとは限らないからです。
いい結果とするためにどうするべきか。
と、考えるための条件であるのが「縁」であるからです。
よって、「縁」は「課題」でもあるのです。
「縁」を良きものにするためには、「恩」が必要です。
「因」が台車であるならば、
「縁」と「恩」の両輪があって、良い「果」に結ばれる。
「縁」と「怨」が両輪になれば、悪い「果」に結ばれる。
何れにしても、「縁」をどう扱うかによって、
人と人とが幸せになれるかどうかが決まってくるのですね。
「縁」は結果ではなくて、「巡り合わせ」という始まりなのです。
だから、その時に両手をあげて大喜びしたり一喜一憂するのではなく、
たくさんの時間を惜しみなく、互いの理解のためにそそぎ、
どれだけ相手を感謝し、どれだけ相手を赦せるか。
そこにあるのだと、「縁」は語っています。

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